ファッションショー

Last Update 2011/11/01



【酒井啓子洋裁教室メモリアル48ファッションショー】

酒井啓子洋裁教室(旧中本洋裁研究所)を始めて今年で48周年です。ちょっと中途半端な数字ですけど、ホビーフェスタいしかわ2011が金沢駅もてなしドーム内で開催されますので、これはチャンスと思い切ってファッションショーを開催いたしました。(ちょうど、なんとか48が流行っているのでそれにあやかって・・・)

金沢駅もてなしドームイベント広場 [日時]
 平成23年10月9日(日)

 [会場]
 金沢駅もてなしドーム地下イベント広場

 [主催]
 酒井啓子洋裁教室


ファッションショーは、2部構成で「第1部 生徒作品 思い出をリフォーム」、「第2部 日本洋装協会(NDA)、日本デザイナークラブ(NDC)出品作品ベストコレクション」で行いました。

第1部の作品は、生徒の皆さんが思い出の服を40時間を目標にがんばってリフォームしました。殆どの方々がモデルとなりショーに参加していただきました。(みなさんノリノリでした!)

カジュアル
カシミヤとウールの、ゆったりしたセミ・ラグランの半コートと、チェックの上着を合わせてリフォームしました。
大きなラプルに、チェックの布でトリーミングし、残り布をはぎ合わせ、リボン結びにしました。
カジュアル
大島紬の着物を藍色に染め、衿は大きめのハイネックにしました。
ファスナーを外すと、トライアングルカラーになります。
春・秋と、肌寒い季節に、ピッタリのコートです。
カジュアル
20年前のパンタロンスーツ。ヘチマ衿の大きめのジャケットを細めにリフォームしました。
前身ごろの衿付けを外さず、スカラップに替え、うしろ衿はスタンドにしました。
ポケットの玉ぶちは、そのまま利用しました。
カジュアル
母の、リバーシブルの大きなトップコートをリフォームしました。 布地は、ポリエステルの薄地。
12枚のプリーツを作り、影ヒダに無地を入れ、
袖口のカフスは、付いていた貼りポケットを利用しました。
カジュアル
20年前のトップコートをリフォームしました。
ふくれ織の布地で、裏地に柄物を使用し、衿、ポケット口、見返し、カフス裏は、黒布で輪郭をはっきりさせ、やわらかい色の素材をスポーティに変えました。
カジュアル
母の着物をトップコートにリフォームしました。
デザインが平凡なので、見返し、衿裏、カフスに黒地を付けました。
ベルトは黒地と表地をはぎ、リボン結びで若さを表現しました。
カジュアル
ベージュのジャケットと、こげ茶とチェックの上着2点を、
1着のジャケットにリフォームしました。
ベージュをベースに、付いていたポケットの袋布を表に付けました。衿のフリルは3色を使い、柄の組み合わせを楽しんだジャケットです。

カジュアル
チェックのウールの着物地で、カシュクールのワンピースにリフォームしました。
カシュクールは、着物のような、打合せで着る胴着の事です。胸にポイントが置かれるため、ハイウェストが強調されます。
インナーの色を変えて楽しめるデザインです。
カジュアル
大島紬の着物でリフォームしました。
紬の光沢と、不規則に出る糸の節に、特長があります。
大きめの衿は、同色の、薄手ウールの別布を使い、素敵なデザインになりました。
絞りの羽織で、ラウンドネックの平凡なワンピースを作りました。
衿ぐりと袖口にジャバラを付け、全体をまとめました。
フォーマル
娘の結婚式に母が出席のため、大事にしていた留袖をリフォームしました。
留袖の良さをそのまま生かすために、衿元と袖口には、
付いていた、白の裏布で縁取りをし、
左袖に紋を残しました。
すそ模様がとぎれない様に、シンプルで、格調高くデザインしました。


第2部の作品は、生徒の作品と日本洋装協会(NDA)、日本デザイナークラブ(NDC)の過去のファッションショーに出品した作品の中からベストコレクションを選んでみました。これらの作品は私が着て出たかったけど、身長が足りないのでプロのモデルさんとスタイルの良い生徒さん達にお願いしました。。。

ノースリーブのワンピースとボレロのフォーマルウェア
モデル:マキ
加賀友禅の技法で染めた、光沢のきれいな、白山紬のワンピースです。
V字のウェストラインに、16枚の切替を、ランダムに柄をはぎ合わせました。スカートの一部には、一針、一針、手で刺した刺繍も入っています。
ボレロは、衿とフリルをつなぎ合わせ、優雅さを加え、パーティ着としても、利用出来ます。

この作品は、2010年、NDC、日本デザイナークラブ、モードコレクション、出品作品です。
カジュアル
小千谷紬の帯巾を、前後1枚の型紙で裁ちました。
レースのブラウスの上にさらりと着こなして、ベストのプリーツで若々しく、おしゃれに仕上げました。

この作品は、2010年、全日本、洋装技能コンクール、出品作品です。
ジャケットとワンピースのタウンウエア
ジャケットの、2段のスタンドカラーと、中間の打合せが、
この上着の特長です。
波打つ黒のコードブレードは、上着とワンピースの組み合わせを、ナチュラルにまとめています。

この作品は、2010年、NDC、日本デザイナークラブ、モードコレクション出品作品です。
ジャケットとパンツのタウンウェア
赤と白黒のストライプ。はっきり区別した色合いで、平凡だけど、いつでも気軽に着られるジャケットです。
パンツは、特定の決まりはなく、好みのデザインで着こなせます。

この作品は、2010年、NDC、日本デザイナークラブ、モードコレクション、出品作品です。
コートとワンピース
モデル:セン
城下町金沢の伝統工芸、加賀友禅の技法で染めあげ、コートと帽子、袖口、すその糸を抜き、透かしを編み込みました。
コートの下のワンピースには、斜めのピンタックを入れ、バラの花を刺繍し、白のウール地で可愛く表現しました。

この作品は、2006年、全日本、洋装技能コンクールで、全日本、洋裁技能協会、会長賞をいただきました。
ワンピース
大きく、カラフルな、ドットのシフォンジョーゼットと、黒のサテン・シャンタンを使い、可愛らしいワンピースに仕上げました。
袖には、2段の、大きなフリルを付け、ジョーゼットの、やわらかさを生かしました。
コートとワンピース
モデル:マキ
布地は黒のカシミヤです。
毛並みを、パーツごとに、上下に合わせる事により、影を造り、布の変化を楽しめます。
衿元のボタンを外すと、トライアングルカラーになります。
裏地には赤色を使い、中のワンピースを引き立てる役目もしています。
コートの下のワンピースには、ピンタックを入れ、ニット風に見えるようにしました。

この作品は、2008年、NDC、日本デザイナークラブ、モードコレクション、出品作品です。
フォーマルドレス
モデル:アキラ
フェイク・レザーとスタッズを用い、ハードロックなトップに対し、ボトムには、フリル、シフォン、レース、リボンなど、フェミニンな素材を使い、甘辛ティストに仕上げました。
ポイントは、円形に立体裁断した、フリルの美しい曲線と、甘さ、辛さの、トータルバランスです。

この作品は、2010年、NDC、日本デザイナークラブ、モードコレクション、出品作品です。
ロングドレス
布地は、石川県の絹織物、白山紬です。
ベアトップからのスモッキングを利用し、少し硬めのドレープを、スカートに流しました。
紬ならではの光沢の変化を表し、加賀友禅の技法で染めあげた作品です。
ドレスのすそとショールには、好きな花を描き、華やかさを添えました。

この作品は、2008年、NDC、日本デザイナークラブモードコレクション、出品作品です。
フォーマルドレス
2008年に、知人に招待され、モンゴルの祭り、ナ―ダムで買い求めた、絹の布です。
ウェストから、脇にそってはさんだフリルが、スタイルを、よりよく、スレンダーに見せてくれます。
赤のサッシュベルトがポイントです。

この作品は、2009年、NDC、日本デザイナークラブ、モードコレクション、出品作品です。
フォーマルドレス
スクエアにあけた胸元より、ピンタックを前後に流し、バックには、ビーズで、フリンジを作り付けました。
ハイウエストから、すそにかけての円形フリルと、肩からのカトレアの花が、シンプルなカクテルドレスに、重厚感を持たせまています。
ロングドレス
モデル:セン
流れるフリル部分を、木の葉の形にくりぬき、淡い緑のゴースでうめました。
ドレス全体が、木の葉のつながりで、すきまからの光は、こもれ陽をイメージしました。
帽子のダイヤモンドは、2年前の、日食の一瞬を表現したものです。

この作品は、2009年、全日本技能コンクール、出品作品です。
カラードレス
マルチカラーのオーガンジーと、ラメ入りチュールを使い、パープルの、個性的なドレスをデザインしました。
オーガンジーを、バラのように縫い、立体感を出して、全体に、スワロフスキーやパールを飾付け、華やかに仕上げました。
マリエ 色ドレス
モデル:マキ
お色直しの着物をイメージし、光沢のあるサテン地に、ユリと、フリージャーの花を描き、カラーの、花びらの形のスカートに、仕上げました。

この作品は、NDA、日本洋装協会、60周年記念の、出品作品です。
アンサンブル ロングドレス
モデル:アキラ
美しい振袖を、和から洋へ。
胸元の立ち上がりは、肩に膨らみをもたせ、下がらない様に、工夫しました。
ロングドレスのすそを打掛風に開いて、少し和を残しました。
着物の、鳳凰の柄が、色合いの華やかさを、醸し出しています。

この作品は、2010年、NDC、日本デザイナークラブ、出品作品です。


満員のお客様でファッションショーは大成功! 気分はサイコー! でした。

これまでは、日本洋装協会や日本デザイナークラブ主催のファッションショーに出品する形でファッションショーを経験してきましたが、自分でファッションショーを主催するのは初めてでとても大変でした。ご協力いただいた生徒の皆さん、そしてファッションショーをプロデュースしてくれたMYOさんには大感謝です!(何だかファッションショーが癖になりそう・・・)

でも、次回は2年後の50周年です。次のファッションショーはもっと広い会場を貸し切って大々的に開催しようと思います。
生徒の皆さんも今から次のファッションショーに向けて勉強や作品作りを始めています。私も負けずにもっとすごい作品を作りたいと思います。

これからも酒井啓子洋裁教室をよろしくお願いします!


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